ラエラLaelaは長距離バスが休憩する場所のため、商売人が物の値段をムズング値で言ってくる。お茶がいくらかアラブ系が混じったような店の女に聞いたらTsh500≒30円という。今までの相場がTsh200-300なのでいつもの倍だ。しかし彼女の子供は英語で300と言っている。そりゃおかしいな、と思い「じゃあいらない」と言うと、Tsh300だと言いなおしてポットを持ってきた。全く素直に茶くらい飲ませてくれよ。バナナを買おうと三本だけくれ、と値段を聞くとTsh1000。下手したら一食飯を食えてしまうよ。隣では正直なおばちゃんがTsh500でしょ?と言っている。フライドポテトを食べたら芋剥きがTsh3000と言う。相場がTsh1000なので相当吹っ掛けている。「バカ言うな、ふざけている!」と言うと、店主がTsh1000だと謝りながら言いなおす。その後も芋剥きは怒ったように、ムズングなんだからTsh2000はとれよ、といった風なことをスワヒリで言っていた。今までの国ではあまりそういう経験はなかった。さすがアラブの商人の魂が入っている。
さてどうなんだろうか?お金を持っている人に対しては商品を高く売る。まるで税金の累進課税だ。平等を求めればそういう考えもあるかもしれない。払ってやるのが良識あるお金を持つ旅行者なのかもしれない。しかし私にはそんな余裕はないし、そんな大きな心も持ち合わせていない。残念だが、高めの値段であれば「買わない」という選択を取らせてもらうよ。
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