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Africa!

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2014年3月19日水曜日

言葉がわからない日本人、地図を読めないアフリカ人





ブジュンブラBujumburaではブルンジでの滞在延長とルワンダビザの申請を行う必要があった。昨年あたりから国境でルワンダビザが得られなくなったのだろうか?古いガイドブックには国境で取れると書いてあったので、危うく国境までノービザで行くところだった。

延長申請は首都にある移民局で通常手続きをする。ブジュンブラの移民局はどこにあるのか?ガイドブック(LP)には住所があるだけで、マップには載っていなかった。ルワンダ大使館はマップ上でどこにあるのか示されているのでさほど問題ではないだろう。

さて、しかし肝心な私の現在地がわからん。普通なら自転車で明るいうちに幹線道路から市内に入って、町のおおよその外観と自分がいる場所はつかめるのだが、ブジュンブラへは車で夜の暗いときに入り、宿も同乗者に案内してもらって決めていた。完全に自分の所在を失った。
Where am I ?
なんていう頭を殴られた後のような質問が浮かぶ。

兎に角自分のいる場所を特定しなくてはいかん。というわけで大きな通りに出て聞いてみる。しまったフランス語で「ここはどこ?」が聞けない。こんな質問使うはずがないと思っていたせいで覚えていない。困った。自転車ポーターやバイクタクシーの兄ちゃんにブジュンブラの地図を見せてここの場所を指示してもらおうと伝えるも、彼ら地図を一生懸命睨んでいるが???結局何人かに聞いたが現在地の特定には至らず。
あー私はどこ?ここは誰ー!?教えてくれー!

現在地がわからなくとも移民局の場所はわかるかもしれない、と聞くとバイクタクシーの兄ちゃんさすが!
「付いてきな、あ、でも商売だから金とるよ」と威勢がいい。
「えー、金は払えないからじゃあ方向だけ指さして」と言うと、やれやれといった風に「金はいらんから付いてきな」とさっぱりしている。
バイクをぶるるんと吹かしてあっという間に自転車やバイク、車で煩雑な道路を先に行ってしまった。それに必死で付いて行く自転車の私。そもそも右側通行に慣れないんだよー!特に曲がる時、頭が混乱する。あっという間に移民局まで着いた。バイク兄ちゃんは、じゃ俺はこれで、とかっこよく去っていった。

何日滞在期間を伸ばせばいいかを知るために、先にルワンダ大使館でどれだけビザ発行に時間がかかるのか確認しに行くことにした。そして移民局のおっちゃんに、ここはどこですか?と地図を広げて聞くと、、、あれ地図を読むのに大変苦労している。初めは一人でうぅぅぅむ、と考え込んでいたが、同僚を巻き込んで、あぁでもない、こうでもないと難解クイズに挑戦みたくなっている。そんなにその地図分かりにくいのか???結局現在地はわからず仕舞いだったが、どうやらこの地図よりも外側にいるらしいことが何となくわかってきた。
アフリカ人は左脳が発達している気がする。アフリカで道を聞いてごらん。とても正確に何番目の信号を曲がるとか、数字や言葉による案内が溢れだしてくる。でも図を使って説明することは殆どない。いや、できないという方が正しいかもしれない。何度か言葉があまりできない場合は図で説明してと要求したことがあるが、距離感や位置関係方角などはハチャメチャだ。彼らは地図を空間で認識しているのではなく、線の上に言葉にして記憶しているのかもしれない。南アの学校で教えている時もしばしば「ここで図を使えば一発なのに」と同僚に対して思うことがあった。図を使わないで言葉によって滔々と説明する。だから私からするとみんな記憶いいなー!と思うことがしばしばある。私は彼らとは正反対で、道を聞かれても方角を指すのみで何番目の交差点だとかはすぐに出てこない。彼らの能力が羨ましくなることがある。

結局未だ自分がどこにいるか把握できずに移民局を出た。たしか町の中心部はタンガニーカ湖に接していた。そしてタンガニーカ湖の向こうにはコンゴの高地が広がっていたはずだ。見回すと昨夜車で下ってきたと思われる山が町に覆いかぶさるようにあり、その反対側には青く霞んだ高い山並みが見えた。あっちが恐らくタンガニーカだ。つまり町の中心部に違いない。間違っていたら面倒だが進んでみるしかない。青バナナを積んだ自転車マンにと一緒に路側を走っていたら何となく中心部らしくなってきた。ようやく目印になる銀行を発見。やっと手元の地図を使える。おぉ地図合っているじゃないか!そしてお金をおろしてついでにタンザニアシリングも換金することができた。財布がほっこりすると気持ちもほっと安心するのはなぜだろう。財布と臍の緒で?がっているようではまだまだ甘いのかもしれない。

さすが都会フレッシュジュースが売られており、ミツバチが花に吸い寄せられるがごとくふらりと立ち寄ってしまった。うまいー!冷たいー!それからルワンダ大使館へ。二日でできると聞いて安心。むむ、なかなか仕事が早いな。それから移民局に戻って何とか滞在延長を申請することができたのであった。

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