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Africa!

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2014年2月20日木曜日

自転車のピンチ

マラウィ北部の中心都市ムズズは標高が1000mを越えるので少し涼しく霧が出てどことなく寒々しい。しかしそれを打ち消すように人の粗い熱気で満ちていた。私はその喧騒から離れた外国人旅行者が集う安宿に寝床を確保した。この町は本当は一日だけ泊まって通り過ぎる予定だったが少し長居しなくてはならなくなった。自転車のスプロケットのトップ側数枚が削れに削れチェーンが引っ掛からなくなり歯飛びをするようになってしまったのだ。

リロングウェを発ちマラウィ湖に向かうときには既に兆候は出ており、ギヤの組み合わせのいくつかで歯飛びが起こっていた。旅の直前にスプロケットは新しいものに変えていたので、まさかスプロケットがすり減っているとは考えなかった。なのでその時はどうして歯飛びするのかわからず、ディレーラーをいじったりして、ごまかしごまかし使っていたがとうとう使い物にならない程になってしまった。まずカボチャスープのマークさんお勧めの自転車乗りサムに会いに行ってみる。行けば彼がなんとか見てくれるだろうという話だった。

果たしてサムが店を構えるごちゃごちゃした掘立て露店が並ぶ一角に行ってみた。人に聞き聞きサムにたどり着いてみると、サムは車のパーツ売りで自転車を見てくれるわけではなかった。しかし隣の自転車修理屋を呼んで見てくれた。やはりスプロケットが削れていると言う。確かに見てみると尖ってしまっている。まさか!という思いだったが、砂漠で砂にまみれ、ジンバブエ以降雨の毎日で泥が跳ねてチェーンに付着し、それがチェーンプレートの歯を削ってしまったに違いない。
しかしチェーン自体もずいぶん伸びており、これが原因かもしれない。まずはチェーンを変えてみた。少し良くはなったものの、すべてのギヤへのチェンジはできなかった。

やはりスプロケットなのだ。これは取り替えないとどうしようもない。かと言ってハイじゃあスペアのパーツね、と簡単に手に入る程マラウィはつまらない場所ではない。彼らがスペアとして持ってきたのはインド製の銀色に輝く、7枚プレートのスプロケットだった。しかし私の今付けているスプロケットは8枚プレートだ。7枚を付けるとハブの長さがが余ってしまう。更にこれならどうだ?と持ってきたのは9枚プレートのスプロケットだった。いやー8枚プレートだけないんだねー。嫌がらせかーと思ったが、もしかしたら互換性があるかもしれない、確かめてみよう、と日本でお世話になっていたサイクルショップの方に連絡してみることにした。

翌日早速チャットで相談を受けてもらった。彼によれば7枚プレートのスプロケットを使えるということだったので、インド製のピカピカに光るスプロケットを買って宿に戻った。この装着も簡単にははまらず苦戦したが、ショップオーナーが日本にいながら私と同じパーツで実践したものを写真付きで送ってくれた。このきめ細やかなサポートのおかげで問題クリア。ドキドキしながら試乗してみると、、、
「歯飛びしない!」
ギヤチェンジも一枚は使えないものの他は問題なく動く!
バンザーイ、バンザーイ!歯飛びしないと、こんなにも自信もってギヤチェンジできるんだ!すげーっ!
これで今後タンザニアからエチオピアまで続く坂道に耐えられる。
今日は日本とマラウィのサイクルショップの方々にありがとう。

























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