マラウィでは一人誰か協力隊の人に会って話を聞いておきたいなぁ、と思っていたのでJICAのことを知っていた彼女に、
「この辺で日本のボランティアが働いてる?」と聞くと、
「うん、いるいる!少し行ったところの学校で教えているよ」と学校の名前と場所を教えてくれた。ほう、いるのか!一発で当てるとはツイているな、と我ながら感心して行ってみると、そこには大きなバオバブの木が聳えていた。近くを歩いていた三人組にここで日本人が働いていると聞いたんだけど、ここに住んでいるのかな?と聞くと、少し考えて「あぁ、いるいる日本人ね。そこの奥に住んでいるよ」と学校の奥を指さした。確かにそこには煉瓦の塀で囲われた小さな家が建っていた。おぉ、これはまさしく隊員が住むような感じの家だ!と喜んで「誰かいるー?」と声を掛けると、出てきたのはブロンドの髪に肌が白い美しい女性が出てきた。カナダからやってきたボランティアだという。握手して挨拶する手が柔らかい。あぁん、この感じ。日本のそれと同じだ。ここに日本人が働いているか尋ねてみると、他にイギリス人が働いているというが日本人はいないとのことだった。もう、モンゴロイドとコーカソイドくらい見分けてほしいなぁ、と思いながら学校を後にした。
確かに彼らアフリカンは我々アジア人(日中韓)もムズングーと呼んでおり、コーカソイドとは分けていない。インド人に向かってムズングーと叫んでいるのは見たことはない。彼らのムズングの定義が今だに掴めない。もしや手の柔らかさか?
日本人には会えなかったのでそのまま今日の目標カロンガKrongaまで行ってしまう。ここまで来るとタンザニアはすぐそこだ。安宿シングル一泊MK1000(約230円)。部屋を見せてもらうと電気が止まっているという。電気がないならMK500じゃないの?と交渉している自分がいる。こんな安宿で何やってんだ、と思うが、安いに越したことはない。結局彼はただ雇われ管理人だったので交渉できずMK1000払ったが、こんなに小さな値段でもせせこましく交渉するなんて私もずいぶん堕ちてきたなぁ、と思う。堕ちよ、堕ちるとこまで。
夜暑くて扇風機を回そうとしたら、壊れていた。期待させないでくれよ!と扇風機に当たってみたが扇風機は沈黙を武器に私への抵抗を試みる。他の空いた部屋に扇風機はないか宿のオッチャン(夜の守衛さんか?)に聞いてみると、裸足でピチャピチャと水溜りを歩いて探し回ってくれた。このオッチャンも物凄い安い給料で働いているんだろうなぁ、と思うと申し訳なくなってきた。しばらくすると、発電機を動かすような大きな音が聞こえた。そしてオッチャンの手招く方へ行ってみると、果たして音源だった。天井に取り付けられた扇風機が物凄い音を出して回っている。どうして羽を回して風を送るだけの機械がこんなに大きな音を出せるのかというくらいに大きな音だ。オッチャンはこの部屋で寝なさいと、空けてくれたが果て寝られるだろうか。
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