キャンプ場は極めて穏やかだ。
カレー味のヌードルを食べてみた。
日清のカップヌードルみたいで意外とうまい。
胡椒木の葉を揺らす穏やかな風の中、隣にあったテントが撤去され、テントがあったであろう場所の芝生が色褪せ、ヒョロリと徒長している。
その跡が長期滞在を物語っている。
その夫妻が今日は仕事の口が見つかり、ちょっくら行ってくるという。
再来週の月曜日には戻ってくるという。
だから、予約ということで風防だけは置いていくわ、とおばちゃんが言っていた。
彼らはかつてナミビアで農場を経営していたが、年を取るにつれ、病院や店があまりに遠い(農場から150kmも離れている)ので、農場を処理してこっちに移ってきたという。
日々テントで暮らす人々がこのキャンプ場には結構いる。
前にアメリカ人とカナダ人のデコボコトリオで来たときも、クララさんという肝っ玉母ちゃんのようなアフリカンママが、ねずみ男のような旦那さんを従えて滞在していた。
実はこのクララさん、昨日酒を飲んだチームと知り合いなのだ。
クララさんは冷蔵庫も入っている大きなテントと、キャンピングカーのような車で電波塔の建設を仕切っていた。
そういうまさしく放浪生活をしている人が結構いるのだ。
本当の家はどこかにあるのかないのか、そういえば疑問だ。
夫妻のおばちゃんとは炊事場で結構話し、何度もBokkomは水なしで食べちゃダメよ、とか旅の無事を祈ってくれたりもした。
その夫妻がナミビアは素晴らしいところよ。
とナミビアのべた褒めである。
もうそんなことを言われると楽しみになってしょうがない。
このあなたの旅が終わるころには、Journey of lifeになっているわよ、きっと。と言われた。
Journey of life。いい響きだ。ちょっとどうやって訳したらいいのかわからないが、
私の人生に大きな影響を与えるような旅ということだと思う。
だからこの二度と来ない毎日を大事にしたい。
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