Lambert's Bay → Doringbaai → Lutzvill → Koekenaap → CampSite(Side of the road)
朝カモメが様子を見に来てくれた。出発準備をしているとガソリンスタンド裏の車修理屋のカラードのおじさんが話しかけてきた。
英語が達者な彼は、これからの町のこと、Lambert's Bayのこと、道のことを教えてくれた。
「私は君みたいなことはやらないけどね」と言いながらも興味深そうにいろいろ聞いてきた。
また自分の仕事にとても誇りを持ち、愛しているように見えた。
出発時にはさらに3人増えて見送ってくれた。
線路を越える橋の手前にショートカットがあると先のおじさんに聞いていたので、行ってみると、
ゲートには黒人の女性が座っていた。
覚えたアフリカーンスで挨拶すると「英語で話しなさい」と言われた。
この辺は難しい。黒人でも話す人もいるし、アパルトヘイトの時に強要されたので嫌厭する人もいる。
昨日の道よりはましでずーっと線路沿いのダートを走る。
フンちゃん発見!
Doringbaaiの手前で二手に分かれるがどちらも町に行くのだろう。
近そうな方をとった。
青緑の海を背景にピンクと黄色い花の咲くその町はとても美しかった。
完全にカラードの町だ。白人は一人も見なかった。
町に入ってブラブラしているとこの地で観光ガイドのような仕事をしているという、ピーターさんに会う。
とても聡明な人で、はきはきものをいい、集まってきた町の人から信頼されている様子が窺えた。
今は休漁中という漁師も集まってきた。
言われなければただの酔っ払いだが、ピーターさんは町の主要な働き手である彼らをとても大事にしてる様子だった。
ここで捕れるロブスターは中国にも輸出されているらしい。中国ってことは日本かもしれない。
自転車に乗る少年が追いかけてくる。
私が気付くとばつが悪そうに漕ぐのを止めてしまった。
でもカメラを向けるとさわやかに笑顔をくれた。
もっと海沿いに行くと、男たちが集まって酒をブラックラベル(南アのビールで少し強く、若い人よりも年配の人に好まれている)を回し飲みしている。
彼らのもとへ行って挨拶すると忽ち絡まれてしまった。
でも不思議なのはお金を要求されないこと。
そこがかつて働いていた場所とは決定的に異なる。
彼らに聞かれた、「何が君をその旅に突き動かしているのか」が今でも私の心に引っかかっている。
その時は、未知の世界への興味だ、などと答えたが本当にそれだけだろうか。
それと「打ちひしがれてどうしても疲れたときはどうやって奮い立たせるんだ?」もなかなか考えさせてくれる質問だった。
これは今後の旅をする中でゆっくり考えていこうと思う。
最後に一輪華を添えて。。。
Lutzvillはぶどう畑の町。
あまりに平和でのどかすぎて、教会の前を通った時、一瞬大学時代を過ごした信州の秋を想像した。
丘陵とぶどう畑がそうさせたのもあるが、何よりも町の香りというか、もっとほかの何かを感じ取っていたのだと思う。
Koekenaapで泊まる予定だったので景色を堪能するだけしてLutzvillは過ぎる。
KoekenaapはLutzvillとは違い少し荒廃した感じがした。
町に入ってすぐのところに崩壊した家があったからかもしれない。
ここも主にカラードの町。
町の入り口に店があったので入ってジュースを買い、店主にテントで泊まれる場所はないか?
と聞くと、この町はあまり治安が良くないからLutzvillに行け、と言われた。
しかし今きた坂道を戻るのもなんだかもったいない気がしたので、少し町から離れた茂みに寝床を探すことにした。
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