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Africa!

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2014年1月15日水曜日

ジンバブエの通貨の不思議

ジンバブエは国際社会での信用の低下、そこへ旱魃が重なり経済状況が悪化し、極度のインフレ状態に陥ってしまった。そのため自国の貨幣価値が下がりに下がってしまい、12桁のデノミをしたにもかかわらずインフレが収まらずに、2009年にとうとう自国通貨であったジンバブエ・ドルを放棄することになったことは、日本のメディアにも取り上げられたので知っている人も多いと思う。札束をごそっと出したってパン一斤すら買えやしなかったよ、と苦り切った様子で話すおじさんを何人か見てきた。

現在は米ドルと南ア・ランドを同時利用しており、そこにいくつか謎がある。

一つ目。
ドルはあってもセントはない。
硬貨はみな南ア・ランドだ。
だから一ドル以下かそれくらいの商品はランド表示になっていることが多い。
稀にセント表示も見かかるが少ない。
おそらく貨幣は重くて移送コストがかかるので、遠くのものより近くのものということで南ア・ランドを利用しているものと思われる。

二つ目。
ランドとドルの相対的な価値というのは時々刻々と変化しているはずだが、ずいぶん長いこと1ドル = 8ランドで固定されている。
不当に得をしたり、損をしたりする人が出てくるのではないか?

三つ目。
タクシーが50セント(つまり4ランド)と言うので一ドル払うと5ランド返ってきたりする。人によってレートが違うのか?

市場のどの範囲までがこの1ドル = 8ランドルールが適当されているのかは知らないが、ビッグマネーを扱う場所ではちゃんとしたレートで計算されているの違いない。そして、この簡単かつ明瞭だが不確かななルールのために多少緩い値段表示もあったりもするが、そこはアフリカの懐の深さでカバーしているに違いない。

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