すれ違う自転車乗り達からいつも聞くことがあった。
「エチオピアの子供達は石を投げてくるから気をつけろ」
エチオピアに入る前からそんなおクソガキ様たちが出現してきた。昨日のロゴロゴというノマディストたちの集落を過ぎたあたりからだ。ナニュキくらいから子供たちが何かしら求めてくるようになり、ノマディストたちが出始めるイスィオロ以降は「水をくれ!」が出てきた。始めは「お互い暑い中大変ですねぇ」という気持ちで余裕のあるときにはあげていたが、なんだか様子が変。出会うサンブル族全てが水をくれ、アメくれ、金くれ、と言ってくるではないか。彼らはどうやらこうやって水などを得ているようだ。しかし自転車で次の町がいつ出てくるかわからない砂漠走っている奴にも水を求めるのは、いくらなんでも相手のことを考えなすぎるんじゃないかと、一人砂漠で憤ってみたがどうにもならん。それはこっちの理であって彼らの理ではない。彼らには彼らの理があり、ムズングはモノをねだる対象にしか見えていない。言い方は悪いがそうやって依存して生きざるを得ない彼らに幻滅した。本来道路がない時代は彼らには受け継がれてきた知恵があって、それで水をどうにか手に入れいたのだろう。しかし道路が通って彼らの自立を揺るがすことになった。時代の流れには逆らえないのはよくわかる。わかるが伝統的な生活が知恵を置き去りにして形骸化していくのは見ていてなんだか忍びない。民族衣装を着て日がな道路脇の木陰で水を求めている若い男たちの姿はなんとも哀れ。
文化、伝統で一番大事なのは形ではないと思う。形に残らない知恵やしきたり、思想が一番だと思う。日本も同じ。形も大事だけどそれ以上に大事なものあるんじゃないか。
「エチオピアの子供達は石を投げてくるから気をつけろ」
エチオピアに入る前からそんなおクソガキ様たちが出現してきた。昨日のロゴロゴというノマディストたちの集落を過ぎたあたりからだ。ナニュキくらいから子供たちが何かしら求めてくるようになり、ノマディストたちが出始めるイスィオロ以降は「水をくれ!」が出てきた。始めは「お互い暑い中大変ですねぇ」という気持ちで余裕のあるときにはあげていたが、なんだか様子が変。出会うサンブル族全てが水をくれ、アメくれ、金くれ、と言ってくるではないか。彼らはどうやらこうやって水などを得ているようだ。しかし自転車で次の町がいつ出てくるかわからない砂漠走っている奴にも水を求めるのは、いくらなんでも相手のことを考えなすぎるんじゃないかと、一人砂漠で憤ってみたがどうにもならん。それはこっちの理であって彼らの理ではない。彼らには彼らの理があり、ムズングはモノをねだる対象にしか見えていない。言い方は悪いがそうやって依存して生きざるを得ない彼らに幻滅した。本来道路がない時代は彼らには受け継がれてきた知恵があって、それで水をどうにか手に入れいたのだろう。しかし道路が通って彼らの自立を揺るがすことになった。時代の流れには逆らえないのはよくわかる。わかるが伝統的な生活が知恵を置き去りにして形骸化していくのは見ていてなんだか忍びない。民族衣装を着て日がな道路脇の木陰で水を求めている若い男たちの姿はなんとも哀れ。
文化、伝統で一番大事なのは形ではないと思う。形に残らない知恵やしきたり、思想が一番だと思う。日本も同じ。形も大事だけどそれ以上に大事なものあるんじゃないか。
さて話を砂漠の暑い熱い熱風の中へ戻そう。昨日の夕方のこと。あと少しで今日のテン場、トルコの道路事業者のキャンプに向かっている時だった。緩やかな坂道を最後の勢いで上る私を200mくらい離れた荒野から目敏く見つけた子供らが道路めがけて走ってくる。またおねだりか、とうんざりしていると案の定。Give meを連呼。私が「何もあげない!」と言って去ろうとするがしつこくついてくる。このっ!と脅すと一瞬逃げるもののしつこい。無視を決め込んで坂を上っていくとどうやら諦めたようだ。それでも何か暴言でも吐いているのだろう。彼らの叫ぶ声がする。その時だった。何かが近くの地面に落ちた。石だ。奴らが石を投げている。しかもゴルフボール大だ。一つは私の頭のすぐ横を飛んでいった。正直こんなの当たったら痛いじゃすまない。いや、それにしてもコントロールいい上に、よく飛ぶ。50mくらい離れているのに殆んど私の半径5mに入っている。もしやわざと外してくれている?
そして今日もおねだりにウンザリして無視を決め込んでいたら石が飛んできた。今日のは2センチくらいだからまだ可愛いが、君たちは一体何なのだ、猩猩たちか。おまえ、人でも獣でもないもの、連れてきた...オレタチ人間喰う、っていうあれ。子供とは言え少しばかり恐怖を感じる。
出逢う子どもたち悉くに石で追われ、辿り着いたマルサビットMarsabit標高が高いため幾分涼しい。町を歩いていたおじさんが宿を案内してくれた。石を投げないまともな人で安心した。
そして今日もおねだりにウンザリして無視を決め込んでいたら石が飛んできた。今日のは2センチくらいだからまだ可愛いが、君たちは一体何なのだ、猩猩たちか。おまえ、人でも獣でもないもの、連れてきた...オレタチ人間喰う、っていうあれ。子供とは言え少しばかり恐怖を感じる。
出逢う子どもたち悉くに石で追われ、辿り着いたマルサビットMarsabit標高が高いため幾分涼しい。町を歩いていたおじさんが宿を案内してくれた。石を投げないまともな人で安心した。
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