みんな、聞いてくれ。大変なことが起こっている。今日砂漠への入り口の町アーチャーズ・ポストを通った時にサファリガイドをしている兄ちゃんというかオッチャンに声をかけられた。
少し話していたら私が日本から来た話になった。日本人もここへはよく来るの?と聞いたら、なんだか渋い顔をして「あぁたくさんやってくるよ」と言う。続いて「ドイツ人フランス人もよく来る」たしかにドイツ人の旅行者はアフリカにおいては一番よく見かける気する。老若男女。特にナミビアはドイツの植民地だったためかドイツ人旅行者にたくさん出くわした。二人のドイツ人自転車乗りに出会ったのもナミビアだ。
更に彼は嬉しそうに続ける。「ドイツ人はいいね、羽振りが良くて。でも日本人は全くダメ」そうこれがあったから日本人旅行者の話になった時に渋い顔をしたのだ。日本人はガイド達にあまりよく思われていないようだ。
日本人はケチなのだろうか?いやそういう性格的な要因ではなく、旅行者の年齢層が関係しているのだろうと思う。
アフリカにおいて日本人旅行者は若い人が圧倒的に多い。30台前半までしかみあたらない。恐らく日本の退職者の層は海外よりも国内へ旅行先を求めていくのではないだろうか。そして現在働いている中間層は、長期休暇を取れないのでアフリカを選択肢に入れる事がなかなかできない。ナミビアの砂漠で出会ったカナダ人が言った言葉を思い出す。「日本人はなかなか長期休暇を取れないから可愛そうだね」
そういうことで必然と日本のアフリカ旅行者は羽振りの良くない貧乏旅行者となるのだ。更に日本のアフリカ旅行者はアフリカ単品で旅行にくる人は少ない。だいたい世界一周という壮大な旅行の一端を担っているに過ぎない。世界一周する人は必然的に切り詰めることになる。故に羽振りが良くない。そういう話をしたら彼は学生が多いからしょうがないねと言っていた。
最後に日本にはチップの文化が無いことも関係しているように思う。チップの文化は善し悪しだが、ウガンダのレストランで働いていた時に日本人のテーブルを受け持ったウェイターがよく嘆いていた。これはまた別の機会に書こうと思う。
そしてガイドは私に「国立公園を俺の車で安く案内してあげるよ」という。彼は私が日本から来たことを知っているはずなのに。「俺どこからきたか言ったよね?」と言ったら苦笑いして気持ちよく送り出してくれた。「良い旅を。」
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