まさかケニアで大学時代の先輩に会うとは、思ってもみなかった。彼女は協力隊でケニアに住んでいた。大学時代からシャキシャキとしていて、まるで梅ドレッシングをかけた水菜サラダのような所があった。そしてウジウジする理系男子をバッサバッサ斬っては学科を明るく見通しよくしていた。ついでに先生もズバッとね。
そして彼女は私を自転車の旅へと駆り立てた最初の人と研究室の同期であり、故人となった彼を偲んで私は韓国のビールを、彼女はケニアのビールを飲んだ。人の繋がりというのは本当に面白い。いつどこで誰と何を介して繋がっているのかわからない。
彼女はこのケニアの地でもグダグダと道端でとぐろを巻いて「China!」と言ってしまう男どもをバッサバッサ斬っては楽しんでいるようだ。私もいつか斬られやしないかとビクビクしながらビールを飲んでいたので全く酔わなかったのは内緒の話。
やはり協力隊というのは一筋縄では行かない辛さがあり、そして面白さがあるとお互い納得し合っていた。
やはり協力隊というのは一筋縄では行かない辛さがあり、そして面白さがあるとお互い納得し合っていた。
パソコンが使えなくなった私は日本語の活字欲しさに(PCには青空文庫のデータがたくさん入っていた)、隊員達の寮で要らなくなった本を10冊お願いした。その彼女が適当に選んでくれたチョイスがまた秀逸。ライト官能小説や元風俗嬢の体験記などから北原白秋詩集、退化の進化論を含む幅広いチョイスで私の旅は再び豊かになった。
官能小説を読みながら彼女が無事任期を終え帰国し、再び日本で官能の歓びを分かち合えることを祈ることにしよう。
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