乾燥しているので体に服を濡らすだけで涼しい。
冷たくなりすぎて寒いくらいだ。
ビールと太陽で熱くなった体が冷まされて心地よいが。
ゲート内のキャンプ場は高いので、今日は外に移って泊まることにする。
16時くらいに荷造りを開始し、たった500m位離れたガソリンスタンドに併設されたキャンプ場に移動する。
またすぐに荷を解くということが面倒だったし、犀の河原で石積みをしているような気もするが、お金には変えられない。
ガソリンスタンドの店員に値段を聞いてみると昨日と言っていることが違う。
昨日はNS115で泊まれると言っていたが、今日聞いてみるとNS150を場所代として、さらに一人当たりNS125かかるという。
つまり合計NS275かかるということだ。たまげた私は、
「昨日はNS115でOKと聞いたんだが、どういうことだ?」と聞くが、
ここにも値段が書いてあるでしょう?と壁を指さすだけだ。
それでも「昨日はオーナーがいてそれでNS115でOKと言っていた。確認してくれ」と食い下がると、
困った顔をして、別の少しランクが上の店員を連れてきた。
これがまた美しく若い女性で、唇がぷるんとしているんだ!
それでつい私は動揺してしまったが、ここで怯んではダメだとその唇に吸い込まれそうに、いや吸い付きそうになりながら、オーナーに確認してくれるように頼んだ。
オーナーは今出払っていていないというので、
「分かった、じゃあキャンセルしてくれ」と言って去ろうとすると、
「どうするつもり?」とそのカラードの唇がぷるんと鈍く潤い波打つので、
「その辺で寝るから大丈夫」とこっちも乾いた唇で言い返してやった。
するとその唇は大層困ったように更に鈍くなり潤いを失って、
「私たちには責任がどうたらこうたら~」と言っていたが、彼女の唇に見とれて先は聞いていなかった。
困り果てた唇はしょうがないわね、と言った風に、
「じゃあいいわ、どこでもいいのね?別のキャンプ場だけれどそっちに泊まりなさい、そこならNS115でOKよ」
と少し離れたところを案内してくれた。
と言っても店の外に出て「ほら木の生えているあの辺り」と言ってそこらじゅう木が生えている辺りを指さしただけだった。
そして加えて、そっちのキャンプ場には入っちゃダメよ!ときつく言われてしまった。
なんだ唇ちゃん冷たいじゃないか、と思いながら、渋々と自転車に乗ってその指さす方向に進むと隠れるようにしてキャンプ場があった。
なんだよやっぱりあるんじゃないかぁー
どうやらここはお得意の観光ガイドに提供しているキャンプ場のようだ。
それでもちゃんとお湯の出るシャワーに水洗トイレも付いている。
店に戻って買い忘れた紅茶を買ったついでに、唇ちゃんに
「なんだ、いいところじゃないか。ありがとうね」
というと、唇は潤いを取り戻したようにぷるんとしてくれたので私もホッとした。
「なんだ、いいところじゃないか。ありがとうね」
というと、唇は潤いを取り戻したようにぷるんとしてくれたので私もホッとした。
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