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Africa!

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2014年12月5日金曜日

完成度80%の日本人

早、帰国して二週間以上が経つ。
長く日本から離れていると、逆カルチャーショックなるものが起こり得るのだから面白い。
人間てば、とことん環境に適応しようと頑張って、まったくけなげで愛らしい。
これだから人間はやめられない。
完成度80%というまだ日本の文化に慣れない状態では、日々どこに引っかかって生活しているのか紹介したい。


1.人に近づきすぎてしまう

アフリカではどこでも人との距離が近かった。日本よりも人口密度が低いのにおかしなこってす。ATMに並ぶ時だって、ヒンバ族のお乳の突端が微妙に触れるか触れないか、そのせめぎ合いを楽しめるくらいに近かったし、買い物でレジに並ぶ時は前の人に5cmくらい接近しなければ自分の順番は永久に回ってこないだろう。だからいわゆるパーソナルエリアが旅をしている間に知らず知らずのうちに狭くなっていたに違いない。今日、レジに並んでいるとき、気が付いたら前の人の耳元に鼻息があたりそうになっていて危ない思いをした。


2.洋服を毎日替えるのがもったいなく感じる。それでこっそりはやりのリサイクルと言ってもう一度着てしまう。

旅しているときはそもそも洗濯をするだけの水を手に入れるのは難しかったし、手洗いで洗濯するのが時間が惜しかった。そのため洋服を洗濯するのは三日に一回、長い時で一週間に一回くらいだった。キッチャナイと思われるかもしれないが、利用するトイレやその他諸々の施設がなかなかのレベルなので、綺麗な洋服でいるとそういうレベルのトイレを使うのにためらいが生じる。しかし自分自身がなかなかのレベルに達していると、そういうのも全く気にならくなるのである。


3.やはり節約癖で、飲み物を買おうとすると驚くほど高いので、家まで我慢してしまう

向こうではジュースは500mlで60円くらい、紅茶も、コーヒーも一杯20円くらいで飲めた。日本でちょっと喉が渇いたからと買おうとすると高くてまだ手が出ない。


4.信号を守らない

日本は本当にルールを良く守る国だと思う。交通ルール然り。先日駅から帰る途中、渡ろうとしていた信号が赤になってしまったので、いったん歩道で足を止めた。あの向こう車線の左からくる車が行ったら行こう、と手前車線を越えて中央線あたりで待っていたら、例の車が止まって、運転していたおば様ににらまれてしまった。「そんなところで止まってないで早く行け」と思って、ハッとした。私はずれてしまっている。そう日本は歩行者を優先する社会だった。歩行者が道路に出てくれば車は安全を期して止まるのは当然だ。アフリカでは車優先。横断歩道なんてほとんどないし、多くの場所では歩行者はスピードを全く緩めぬ車の隙間を縫って横断しなければならない。車は歩行者のためにスピードを緩めてくれると思ってはダメなのだ。歩行者も運転者もそれを認識しているので、歩行者は普通に走る車の横10cmのところで待ち、車もそれにでわざわざ止まったりはしない。それゆえ意外にスムースにことを運んでいる。


5.顔をじっと見る、じっと聞く

先日薬局でのこと。その前に。薬局で働いているのって女性ばかりだなって感じた。15人くらい働いていて男性ゼロ。個人的には嬉しい空間だなぁ、って思ったが、少し異様に感じた。
さて本題。私の名前が呼ばれて薬を受け取りに行くと、これがまた笑顔で丁寧に薬の飲み方や、症状の確認などをしてくれる。あんまり丁寧なので、こういうのっていいなぁ、って彼女の顔をじっと見ながら聞いていた。そこで80%日本人の私は少し感じてしまった。この人は話している時に目も合わせてくれないけれど、どれだけ私のことを心配してこんなに丁寧な説明をしているのだろうか?と。説明だけ聞いていれば、あんまりにも私のことを思ってくれている風だから(これが勘違いだと言われるの百も承知だが)、もっといろんなことを聞いてみようと質問すると、思いのほかそっけない。ふと頭によぎる。「日本人はマニュアルには誠実だが、マニュアルの範疇を越えると対処できない」どこかで目にした記事だ。
マニュアルは大事。規律も大事。でもそれよりももっと大事なものがある。いずれこのことを「堕落論」とかけて書きたい。


6.駐車場のゲートについていちいち考えてしまう

買い物を終えて帰るときに、駐車券を入れてゲートが開くと「ありがとうございました」と自動音声で言われることに、違和感を覚えてしまう。どうして機械の声でまで「ありがとう」を求めなければいけないのか。こんなんじゃ「ありがとう」の安売りじゃないか!でもこういう文化だから、初音ミクとか独り暮らしのご老人と戯れるロボットなどが発展したのかもしれない。


7.表情に乏しいなぁ、と感じてしまう

これは帰国後成田ですぐに感じたこと。ターミナルで日本人の顔を見ていてもあまり表情に変化がない。どこか冷たい空気を感じてしまう。勿論話してみるとそんなことはないのだけれど、公の場での表情はポーカーフェースが基本だな、と感じる。これも表情ダダ漏れのアフリカにどっぷりつかっていたから感じてしまうことなのだろう。


8.静かだなぁ、と感じる

昼も夜も日本の夜は静かだ。遠くの車や電車の音がいろんなBGMを引き連れてやってくるのが聞こえてくる。近隣住民は極めて静かに過ごしている。これだけ人が住んでいるところで、落ち葉の落ちる音が聞こえるってどんな奇跡だ!?


9.体がコンパクトだ

特に女性。体の線が細い上に、本当に小柄で愛らしい。そしてかわいい文化を身に纏っているときた。これはかわいいもの好きにはたまらない天国だ。


10.だれとでもチャンスがあれば話したくなってしまう

最後はやはりこれだ。アフリカにいるときにはだれでも彼でも話しかけて、話しかけられていたからそれが抜けない。一応気を付けているのだが、やっぱりうずうず。。。




以上、ここ二週間で感じたことを徒然に書いてみた。いかが?


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