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Africa!

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2014年1月14日火曜日

Aqua Vitae

晴れた日に自転車をこぐとおよそ3?くらいの水を飲む。
アフリカでは水道水は飲まない方がいいと言われているが、これだけ水を消費しているとミネラルウオーターを買うのもバカバカしくて蛇口を探す毎日だ。
それに買うよりも、そこに住む人に水を分けてもらうことで土地を知ることができる。
水は生きるのに不可欠なものであるだけに、それにはそこに住む人の知恵や苦労が詰まっている。

今まで私は南ア、ナミビア、ボツワナ、ジンバブエと走ってきたが、その間、土地土地の家庭の様々な水を飲んできた。
南アのヌーヴェラスではまろみのある雨水を飲み、ナミビアのウサコスでは苦汁のようにえぐい地下水でミルクティーが分離してしまい、カプリビではボトルの色が変色するような茶色の井戸水をもらって飲んだり、茅葺屋根から集めた雨水はスモーキーな味がし、ボツワナ東部では塩が多く含まれているため飲んでも飲んでも喉の渇きが癒えずに、、、色々な味の色々な水を各地で頂いてきた。

そしてそれらの水は、井戸を深く掘ってしか得られない荒野の水であったり、頭に容器をのっけて子供や女性が運んだ水だったり、雨が来た!と屋根下に盥を置いて地道に溜めた貴重な水であったりした。
そういう水をただ通り過ぎるだけの旅人に惜しみなく分けてくれた人々に感謝している。

そしてこれからもその土地の味の水を飲んで旅を続けていく。
今後は雨季になるので井戸水の汚染が心配だが、先日グレートジンバブエで出会ったドイツ人カップルから浄水タブレットなるものを貰った。
旅をしながら日々装備がグレードアップしていっている。



2 件のコメント:

  1. たった一杯の水にさえ、感謝の気持ち持てる旅が出来るのは、「人」にフォーカスした旅の特異性であり、そんな旅を続けられるのは片岡さんの人間性の賜物だと思います。車や列車を使うイージーな旅をする僕にとって、自転車の旅は憧れ、かっこ良く見えて仕方ありません。ビクトリアフォールズからブラワヨ行きの列車でお会いした時ものです、あの節はお世話になりました。写真が本当にどれもかっこ良くて見入ってしまいました、これからも拝見させて頂きますね。お気をつけて旅を続けてください、ブログ楽しみにしています Yasu

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  2. Yasuさん
    読んでくださりありがとうございます。今後も色々な出会いを書いていけたらと思っています。
    電車、バス、自転車、徒歩と旅には様々なツールがありますが、どれもそれぞれ利点があり捨てがたいところです。私も自転車のみならずいくつかの手段をフュージョンしてより充実した旅ができるよう心がけていきます。
    その節は大変楽しい夜行列車の時間を共有できました。こちらこそありがとうございました。
    Yasuさんの旅はもうそろそろ終わってしまうと思いますが、日本でも素敵な人生(たび)をお過ごしください。

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