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2014年7月15日火曜日

あなたは何者ですか!?

アフリカでは先生の給料があまりに安いので、先生が副業で何かを販売していたり畑仕事をしていたりする。もちろんさらに給料の安い警備員が各種副業をこなしていることは想像に難くない。
しかし今日は世の中には泥棒を副業とする警備員がいることを知って少しばかりショックを受けたので紹介したい。

レストランは営業が終わって朝までは警備態勢が固くなる。営業中はレストランの警備スタッフが一人だけだが、夜は警備スタッフに警備会社、そして警察の三人によって守られる。というのも以前レストランのシェフが住む離れの建物に強盗が押し入り、シェフのアーロンが頭をバールで殴られ、金庫のお金が盗まれるという事件が起きていたからだ。

警察や警備員が来なかったり、早めにとんずらこいて消えてしまっていたり、椅子を並べて寝てしまっていたりと色々とあったが、一度侵入者を追い払ったりしてここのところは落ち着いていた。

私は会計室のカギを預かっており、毎朝ドアを開けてスタンバイする。その日はドアを開けるとなぜかレジの引き出し(?会計するとチン、と出てくるやつ)が開け放たれ、入っているはずのお金がコイン三枚を残してすべて消えていた。そして机には足跡があり、普段は地面に置かれている煙草のケースもパソコンの隣に乱雑に転がっていた。すぐにこりゃヤラレタ!とわかったがパソコンやプリンターその他機器類が全くの手付かずだったのが不思議だった。そしてもしや、、、と思い机の後ろの見えにくい場所に備え付けてある小さい金庫を見ると案の定無残に破壊されてお金が奪われていた。総額4万円。翌日の野菜支払いに備えて昨晩キャッシャーに多めのお金を残しておいたのが不運だった。

すぐにアリフに連絡するが警察は呼ばないという。はなから警察を信用していない。泥棒はスタッフルームと会計室の間の壁を破って侵入しており、スタッフの服も一着盗まれ、ラウンジミュージック用iPodも盗まれていた。その日はうちの警備スタッフが休みの日で、警察と警備会社の警備だけだった。そしてスタッフルームには警備会社の警備員のものと思われる銃が放置されていた。忘れたのか、それとももう必要ない、というメッセージなのかわからないが、朝は警察も警備員もおらずこの銃だけが残されていた。

残された靴の足跡もコンバースのもので、例の警備員が履いていたのをうちのスタッフが何人も目にしている。そして何よりその警備員と連絡が取れないというのが大きな理由となって警備会社が盗まれたものを全額弁償する話で決着がつくかつかないか、といったところ。警察は直接関わっていなくとも、何らかの事情を知っていたのかやはりこの日以来来なくなった。

信頼すべきものを信頼できないというのはとても悲しいがアフリカではそこまで珍しいことではない。チャールズがよく口にする言葉にこんなものがある。
「自分の母ちゃん以外は信用するな、父親もだ」

ウガンダは凶悪犯罪こそ少ないが窃盗などは頻繁に起こっている。






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