国境を越えてキソロKisoloへ
サトウキビ?
滑走路が道路に交差していた。
お山さんさようなら
そんな高いところからも攻撃を仕掛けてくるとは
子供ゲリラだ!
一休み
ずいぶんと大胆に切り崩しましたね。
塹壕に隠れてニッコリ
雲が作る模様が好き
こんなところで蓼の仲間に出会うとは、いや、奇遇ですね
高くまでやってきたね
怪しいもんじゃないからね
斜面を無駄なく使う
くっそー、あんなに過重積載の車にも抜かれるとは
あのう、牛さんたちあっち行っちゃってるけど
もののけ姫に会えるかと思った。日本の森のような雰囲気だった。人っ子一人にも会わないと思ったら鳥獣保護区のようだった。
ブニョニ湖を眺む。
坂道で苦しめられているとはいえサルモネラ君とチフス君から解放されたために気分が高揚して油断したのかもしれない。今日は坂道が多くて朝早めに出たにもかかわらず目的地であるルバンダRubandaに着くのが日暮れ後になってしまった。 そうして最後の登りを上り終わって下り坂を下っていると、市場で果物や野菜を売っていたおばちゃんは子を連れて、牛飼いが牛を連れて自分の家に帰っていくのに出くわす。まったくのどかな光景だ。
そんな光景を見ながら爽快に下っていると急カーブの途中に砂がばらまかれている。トラックから落ちたものだろう。道路にうっすらと撒かれた砂は自転車いや二輪の大敵だ。しかもそれがカーブとあってはなおさらだ。スピードは緩めずとも車体を立て直せばよかろう、と言う判断で態勢を立て直すことを考えていた。
さて自転車をカーブで倒れた状態から立て直して前方を見ると、なんとさっきまで道のわきを歩いていた角のデカい牛ちゃんが道を横断しているではないか!ぬおぉぉぉぉぉぉー!急ブレーキをかけたら砂の上なのでスリップしてこける。でも緩いブレーキでは牛にぶつかる。とっさに私の体が選んだのは急ブレーキをかけて自転車ごと倒れて止まる方法だった。ブレーキがかかった途端に後輪が右にスリップし左を下にして自転車と私は倒れた。慣性が働いているのでそのまま私と自転車は牛ちゃんの前あたりまですりおろし。アスファルトが卸し金。滑っている間は時間がスローに感じられ「あぁすりおろされちゃっているな、痛いな」なんてアスファルトを見ながら考える余裕すらあったから不思議だ。
体のすりおろしが終わると呆然とした頭で起き上がりながら、体の痛みがムクムクと湧いてくるのを感じていた。牛飼いが道脇を歩いていたおばちゃんに怒られている。体の左側がすりおろされて、掌、二の腕、肘、腰骨、膝、足指から血が流れ始めてぽたぽたと地面に垂れている。すりおろし苺100%じゃあないか!おばちゃんが心配してくれ何か言っているが、現地語なのでわからない。頭が正常に戻ってみると、目の前にさっきの牛がいた。おい、君のせいでとんだことになっちまったじゃないか!どうしてくれんだよ!と日本語で言うと、じぃーっと私を見ている。何だかすまなそうな顔をしている。牛っていうのは本当に気の優しい賢い動物だ。自分が原因だってのがわかっていたのかもしれない。それでもおばちゃんに追っ払われて振り返って去っていった。ごめん、って言い残して。牛が好きになった。
この後医者様やヒラリー君にお世話になったが、その話はまた後日。
0 件のコメント:
コメントを投稿