臨時採用のマネージャー、マーク(22)は羨ましい程にイケメンだ。いくら私が化粧をしてPhotoshopでいじくりまわしても彼には敵わないだろう。南国の遠浅の眩しい海のような青い目に秋の明るい麦畑を思わせる金髪、そして筋の通った目鼻立ちに血色のいい唇。更には身長も高くがっしりしている。彼自身その美顔を与えてくれた親に感謝していると言うほどに自信を持っていた。私にも「どうだい、きれいな目だろう?」といってよーく見せてくれた。ふん、当てつけか、どうせ俺の眼はマンホールみたいな色だよ、と思ったが、「うむ、素晴らしいね」と褒めてやった。
彼はまた話しも巧みで声も艶があり、多くの女性客を虜にしていた。中身はともかくとして本当に話は巧い。彼の話術に掛かったら結構気持ちよく落ちることができるんじゃなかろうか。彼から一つレッスンを受けてみたいもんだね。女の口説き方というやつを。
天から授かりし類まれなる能力を最大限使って彼は人生を楽しんでいる。
そんな彼も風邪はひく。そして仕事を休む。しかしそんな時でも彼の本能が彼をベッドに放置させておかない。仕事はできないというが、レストランのテーブルにちゃっかり座って女性客と楽しくておしゃべりしている。酒も飲んでいるからきっと本当に悪いのだろう。あまりに体調が悪すぎて正常な判断ができなくなっていたに違いない。そんな彼を見てチャールズは疑心を持ったが、アリフは訝しがりながらも大目に見てその時はそれで済んだ。
そして別の日に再び調子が悪いといって休んだ。そして病院にいってマラリアと診断されたようだが、その夜元気にバーでよろしくやったようだ。マラリアはきっと小さいマラリアと大きいマラリアがあって、彼のは小さいマラリアだったのだろう。
そんな楽しい人生を過ごしている彼には法律というものはない。
ウガンダは麻薬について比較的厳しい法律を持っている。いつも彼の部屋に荷物を置かせてもらっている私は、その日彼の部屋に行くと、彼が鼻から何か白い粉を吸い込んでいる。まったく鼻から粉砂糖を食べたら辛いじゃないか、どうして口から食べないんだ?という冗談すら出て来なかった。いやーこやつほんと人生楽しんでいるなぁ、と思った。彼は言う。「コカインやるとすごい集中できるんだよね、少しあげようか?」そうか、君の女性を口説くその集中力はコカイン由来だったか。仕事に集中しようや。
更に言うと彼はクリスチャンだがキリスト教のモラルという壁も一っ飛びだ。
ある日昼食の時間が終わって休憩に入った。彼が女性を連れている。小麦色のきれいな肌で、目がしゅっと柳の葉のように流れている。美人だ。お尻が大きく全体的にふくよかでグラマラスな女性だった。アフリカンとヨーロピアンのハーフだという。ついでに言うと人妻だという。マークは得意げに言う。旦那が忙しくて相手してあげていないから、俺が変わりに相手してやるんだ、と。これからよろしくやるから部屋には誰も近づけないでくれ、と言った。あいびきか。。。
本当に人生楽しんでるな、こいつーと思いながら、あと30分でレストラン始まるからちゃちゃっとやってくれよ、とお願いすると「任せとけ」といった風にウィンクした。まったくウィンクして様になるやつを始めて見たよ。
もちろん30分なんかで済むわけはなく、彼はその日も出勤に遅れた。
そんな感じで自由奔放に生きていた彼はやはりオーナーから見てあまりよろしくなかったようだ。任期を一週間残してクビにされた(他にもサブオーナーとの確執があったことにも起因しているが)
そんな彼だったが、困っていた私をレストランに迎え入れてくれた最初の奴だったから、何となく彼のクビは残念だった。まぁその後も近所のバーで楽しんでいるのを見かけたから、きっと彼くらいにイケメンだとクビくらいなんてことないのだろう。
首いらず 顔だけ生きる イケメンや
彼はまた話しも巧みで声も艶があり、多くの女性客を虜にしていた。中身はともかくとして本当に話は巧い。彼の話術に掛かったら結構気持ちよく落ちることができるんじゃなかろうか。彼から一つレッスンを受けてみたいもんだね。女の口説き方というやつを。
天から授かりし類まれなる能力を最大限使って彼は人生を楽しんでいる。
そんな彼も風邪はひく。そして仕事を休む。しかしそんな時でも彼の本能が彼をベッドに放置させておかない。仕事はできないというが、レストランのテーブルにちゃっかり座って女性客と楽しくておしゃべりしている。酒も飲んでいるからきっと本当に悪いのだろう。あまりに体調が悪すぎて正常な判断ができなくなっていたに違いない。そんな彼を見てチャールズは疑心を持ったが、アリフは訝しがりながらも大目に見てその時はそれで済んだ。
そして別の日に再び調子が悪いといって休んだ。そして病院にいってマラリアと診断されたようだが、その夜元気にバーでよろしくやったようだ。マラリアはきっと小さいマラリアと大きいマラリアがあって、彼のは小さいマラリアだったのだろう。
そんな楽しい人生を過ごしている彼には法律というものはない。
ウガンダは麻薬について比較的厳しい法律を持っている。いつも彼の部屋に荷物を置かせてもらっている私は、その日彼の部屋に行くと、彼が鼻から何か白い粉を吸い込んでいる。まったく鼻から粉砂糖を食べたら辛いじゃないか、どうして口から食べないんだ?という冗談すら出て来なかった。いやーこやつほんと人生楽しんでいるなぁ、と思った。彼は言う。「コカインやるとすごい集中できるんだよね、少しあげようか?」そうか、君の女性を口説くその集中力はコカイン由来だったか。仕事に集中しようや。
更に言うと彼はクリスチャンだがキリスト教のモラルという壁も一っ飛びだ。
ある日昼食の時間が終わって休憩に入った。彼が女性を連れている。小麦色のきれいな肌で、目がしゅっと柳の葉のように流れている。美人だ。お尻が大きく全体的にふくよかでグラマラスな女性だった。アフリカンとヨーロピアンのハーフだという。ついでに言うと人妻だという。マークは得意げに言う。旦那が忙しくて相手してあげていないから、俺が変わりに相手してやるんだ、と。これからよろしくやるから部屋には誰も近づけないでくれ、と言った。あいびきか。。。
本当に人生楽しんでるな、こいつーと思いながら、あと30分でレストラン始まるからちゃちゃっとやってくれよ、とお願いすると「任せとけ」といった風にウィンクした。まったくウィンクして様になるやつを始めて見たよ。
もちろん30分なんかで済むわけはなく、彼はその日も出勤に遅れた。
そんな感じで自由奔放に生きていた彼はやはりオーナーから見てあまりよろしくなかったようだ。任期を一週間残してクビにされた(他にもサブオーナーとの確執があったことにも起因しているが)
そんな彼だったが、困っていた私をレストランに迎え入れてくれた最初の奴だったから、何となく彼のクビは残念だった。まぁその後も近所のバーで楽しんでいるのを見かけたから、きっと彼くらいにイケメンだとクビくらいなんてことないのだろう。
首いらず 顔だけ生きる イケメンや
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