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2013年9月25日水曜日

困った!in 空港

父と母が成田まで見送りに来てくれた。
しばらく見られなくなる日本の風景を目に焼き付けようと、曇天の下の田んぼを見ていた。

空港に着いてチェックインの時、困ったことが起こった。
今回は荷物が多く、はじめシンガポール空港でとった予約をキャンセルした経緯がある。
シンガポール航空は20kgの荷物一つだけしか預け荷物として許されていない。
それ以外は超過料金が取られる。
一方の南アフリカ航空(SAA)は前に書いた通り、
23kg×2 + スポーツ用品は無料なのだ。
飛行機の超過料金は極めて高いので、ここでへまをすると旅費が圧迫される。
だから事前に電話で確認を入れていた。

しかし、当日チェックインカウンターで係り員女性の美しさと手際の良さに見とれていると、
「15000円超過料金が課せられます」という信じがたいことを言うではないか。
よくそのわけを聞くと、全旅程は全日空(ANA)とSAAのコードシェアで、成田から香港まではANAの飛行機で、香港からJohannesburgまでがSAAの飛行機で運行されるのだという。
だから預け荷物の規定は出発地点の会社(ANA)規定にのっとるのだそうだ。

はじめのカウンターの女性からすでに6人の人の手に回され、
それでもこの場合の超過料金がいくらなのかはっきり定まらなかった。
なんだか自分がいけないことをお願いしている気がしてきた。
ようやく8人目くらいの手に回されたときに、
「もう一度計算しなおしたら3万円です。申し訳ありません」
とのことだった。

3万円はさすがに無理だと思って、その理由を詳しく説明してもらうと、
この場合は成田から香港の分だけでなく、香港からヨハネスブルグの分も加算されるとのことだった。
電話でSAAに確認を入れていたので、香港からヨハネスまでの区間もとられるのはおかしい、
と主張すると、SAAに確認をしてくれた。
すると、事前に連絡がSAAに入っていたことの確認が取れ、今回はすべての航路においてSAAの規定に則るということにしてくれた。
つまりは3万円と言われていたのが追加料金なしとなったのだ。
これはかなり大きい。
あの時、15000円から3万円に上げられていなかったら、15000円を払っていただろう。
あの時、もし私がもっと聞き分けの良い人間だったら、3万円を払っていただろう。
3万円あったら場所によっては一か月旅行を伸ばせるかもしれない。

この出来事から思ったのは、国際空港で働くのは大変だなぁということ。
さまざまな国事情を背負った航空会社と関係を持つ国際線を持つ会社は、これ!といった規定を作るのは難しいのかもしれない。
たとえば今回のコードシェアのような二つの会社が分担で航路を受け持つとき、荷物のことをどうするか?
また、今回の私の例のような「稀な存在」を相手にする場合はどうするか?
といった細かな規定をきっちり決めることは難しい。
ましてや、規定が各航空会社によって違い、それも変更が度々加えられる、預け荷物の規定は難しい。

事前に預け荷物の規定についていろいろ調べたのだが、上述のような場合はこれと言って定まったものはなかった。
魑魅魍魎が集まる空港でかっちりした規定を作るより、それぞれの乗客が嫌な思いをしないよう、
またそれによって他の乗客に迷惑がかからないような対応が求められるのかなぁと思った出来事でしたとさ。

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