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2014年5月25日日曜日

太陽と北風

太陽と北風という話があったが、今働いているレストランの経営者の二人の性格がそれを表現しているなあと思うので少し紹介したい。

アリフとチャールズは日本料理屋で働いている時に知り合って、ビジネスパートナーとしてともに異国の地ウガンダで日本食レストランを開いた。
アリフの経営におけるモットーはさすがカナダらしい「働く人みんながそこそこ満足できるような経営」を目指している。一方チャールズはいかにもアジアらしい全体主義的な「個々が多少は我慢して全体的によくしよう」というものだ。この信条の違いはあらゆる場面で現れてくる。例えば休日について。アリフは事前に報告すれば休日の変更は可能だがチャールズは一切認めない。体調不良のための早引きもアリフは話を聞いて判断するが、チャールズは冷たい程に許可しない。まかない料理もアリフは充実させて満足いくようにさせたい、と考えるがチャールズは決められた額でやらせようとする。給料もアリフは能力によって比較的簡単にあげようとするがチャールズはあまりそれに乗り気ではない。
一見するとチャールズが冷たく厳しすぎるようにも見えるが、単純にそうとも言い切れない部分がある。例えば休日を急に連絡なしでいれたり、偽りの理由をでっちあげたり、どこまで信じていいかと言われると日本のように信用できないのが現実だ。
どちらにも分があるので何とも言えないが、アフリカンに対してアジアの厳しく締め付けるやり方は難しいのかな、とも感じる。かといって緩くすると舐めてかかるということもあるのでバランスが大事。だからこそこの二人は正反対の信条を持ちながらもくっついたのかもしれない。その間に挟まれ時々悶えながら、私は楽しんでいる。

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