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2013年10月9日水曜日

北へ!

CapeTown → Yzerfontein

都市部近辺の国道は交通量が多く自転車が走れないことをプレトリアで学んでいたので、
CapeTownからの道ははじめ国道を避ける。
R27に乗ることをまずは目指した。
しかしなかなかR27が見えてこない。
車は多いし、飛ばすし、道にネジやら釘やらやガラスの破片が落ちていてとても神経を使った。
橋の上を渡る港の労働者の集団が橋の下の道路で困っている私に気付き、手を振ってくれる。
橋の下から「R27へはどうやって行くの!?」と大声で聞くと、身振り手振りで教えてくれる。
御礼を言ってさらに進むが、R27を見つけられなかったので、今度は道行く老夫婦に尋ねると、
慣れぬ英語で(母語はアフリカーンスだろう)とても親切に教えていただいた。なんども、なんども。

なんだか人々が親切に感じる。
もしかしたら大量な荷物を積んでいるので旅行者ということが一目瞭然だからかもしれない。
この荷物が旅行者たるパスポートになるとは。
多い荷物も悪いものじゃない。

老夫婦の言う通りに行くとR27に乗れた。
海沿いのルートだ。サイクリングロードにもなっており、自転車専用の道が並行して走っている。
テーブルマウンテンを斜め後ろに背負いながら、最高の道路を走っていく。

色とりどりの花々が道沿いに咲いていた。
どんどんテーブルマウンテンの色が空の青に溶けて小さくなっていく。
途中から自転車専用道路はなくなるが、なおも車道の路肩が広く、多少交通量が多くてもゆとりを持って走れる。



出発が遅かったが道がよく、Yzerfonteinに日の入り前に着くことができた。
海辺の町でとても静かで治安も極めて良い印象を受けた。



食料を少し買って寝床を探す。
キャンプ場があるということを聞いて、行ってみると受け付けはしまっていた。
困っていると、犬を連れた散歩中と思しき夫婦が声をかけてきた。
「もう受付閉まっているから、明日払えばいいよ。それよりどこから来てどこへ向かうの?」
「ケープタウンから来てエジプトに向かいます、まだ旅は始まったばかりです」
と答えると、女性の方が驚きながら、道中の心配をしてくれた。
この辺りはいいけど、アフリカは危険な場所があるからね。と。
そして旅の成功を祈ってくれた。

私の親と同じ世代だったので、私くらいの子があるのだろう。
親のような温かみを感じた。

テントを張り、海を見に行った。大西洋だ。
あぁ美しい旅の始まりだ!なんだか嬉しくなった。










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