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2013年10月29日火曜日

殻の大きなヤドカリ〔Aus →C13→ Helmeringhausen〕

Aus → Into Road C13 → Fork with gravel road to Tirasberge → Helmeringhausen

C13(Aus to Helmeringhausen): Sandy gravel road but not so bad
You can find the Road C13 to Helmeringhausen 5km away from T-junction with Road B4(to Keetmanshoop).
It's bit far from the petrol st. in Aus.
When you take C13, small amount of sand might hinder your driving but you can find the way to go easily on the road.
There are some camp site and farm on the way(around the corner of fork Tirasberge), but it was closed and no one stay there.
It may be open only during turism season or on demand.
You release from the sandy road about 36km away from Aus, and you'll still drive gravel road but no sand.
After 60km driving from Aus you get into sandy road again but road is a decline, so not a big deal(taking oppsite direction, being a rise).
You get to Helmeringhausen 4km away from the fork with C27.
Helmeringhausen is a lonely settlement of just a few buildings (a shop like comvinience store, GS, GuestHouse).
The shop is open from around 8 to 17 o'clock, you can buy some food and drink but no vegs & fruits.
Campsite of the guesthouse charged NS200, maybe you can get water and stay around the GS.

今日から再び未舗装道路に入っていくのだが、多少砂があるもののさほど悪くはない。
アウスの町から離れ、少し黄色く色づいた砂地の道に入っていく。

少し丘を上り、下りに広い大地が広がる。
遠くには穏やかな砂山とさらに遠くに平らな岩山が待ち構えている。

しばらく行くと左に他の場所とは色を異にする砂地があらわになっている。
赤い砂だ!
もう砂丘のあの赤い砂が見えてきてるのか!
(すでにアウスから北には赤砂の砂漠地帯が広がっていたのだ)
冬枯れした大地にこの赤砂の色は極めて映える。
蛍光マーカーのオレンジ色でマークしたようだ。

道沿いには木がほとんど生えておらず、陰という陰がまったく存在しない。
遠くの方には点々と生えているのだが、、、

また、今の季節南回帰線に近い場所にいるので太陽がほとんど真上から、頭を焦がしてくる。
自転車の陰に入って休もうにも自転車の真下に陰ができるので、私は隠れることができない。
ちなみに私の影も小さい。
実はよく背が高いね、と言われることがある。
色々なオブラートを剥がしてストレートに言うと、
“体に対して中身が小さいね”ということなのかもしれない。
一度友人のオヤジに「君は器が小さい人間だな」と言われてしばらく真剣に生き方を考え直したことがある。
そう、私の魂は殻に合っていないのだ。
ぶかぶかのヤドカリとでもいおうか。
なかなか滑稽な絵ではないか。














さて、陰がないこの広い大地で大きめの殻を背負ったヤドカリは陰を求めている。
そんなところへ大きなウェーバーの巣を背負ったアカシアの大樹が立っていた。

やるじゃないか、花も実もある立派な樹だ。
アカシアの樹の下はトゲトゲの枝がたくさん落ちているのでパンクが怖くてあまり近づきたくないのだが、
この際は仕方がない。慎重にタイヤの行く道を確認して樹の下までやってきた。
空気が乾燥しているのでひとたび木陰に入ると、そよ風の涼しいことこの上なし。
太陽に温められたぬるま湯を飲みながらカサカサのクッキーを頬張る。
ウェーバーの巣には人(鳥)影が見られなかったが、違う鳥がやってきた。

体はまっ黒だが、翼の肘の辺りに白いマークがある。
ウェーバーと違いさえずり方がとても澄んでおり、るるるるるるぅーと美しい声を発する。
また見目麗しくなかなか聡明そうな顔立ちだ。
頭が黒光りして、きちっと決まっており、私に
「もう少しこぎれいな格好をした方がいいよ」
と忠告しているようで独りで苦笑いだ。

誰が積んだでもなく岩が積まれている。


今日の終点ヘルメリングハウゼンの町は町というよりも、セスリムへ行く人や、その他の観光地へ向かう人の中継地みたいな場所で、
一つの宿と店、ガソリンスタンドしかない場所だった。
未舗装道路を結構走った疲れていたのと店も閉まっており、他に水を手に入れられそうな場所がなかったので、
キャンプ場の値段を聞いて「高いな!」と思ったが、ついつい払ってしまっていた。
この辺りがまだまだ弱いところである。

オレンジリバー沿いとは違い、この辺りは天水か、井戸水のため、水道水が美味しい。
オレンジリバー沿いはおそらく川の水を浄水して使っており、塩素臭かったりかび臭かったりしたが。。。
水がうまいだけで幸せなのである。冷たければなおよしなのだが。

キャンプ場の岩山にはダッシー(ハイラックスの一種)がおり、岩の上で夕暮れに黄昏ていた。
私が近寄ると一目散に逃げて行ったが。
やはり今日も星がきれいだ。
死した木と共に。

そういえばオリオン座の赤い星がもうすぐ明るい光を放って死ぬかもしれないんだって。
その時まで生きていられるかな。彼らの一生に比べ木の一生、ましてや人のそれなどは短い。

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