宿に置いてあったガイドブックを頭に叩き込むべく奮闘していたら出発が昼になってしまった。宿の気のいいオヤジ、フォクシーに別れを告げ宿を出た。昼飯に何回か食べに行っていたサンドイッチ屋に行ったら違う若い人がいて、値段をふっかけられた。なんで昨日よりも高いんだよ、おかしいだろ?と抗議すると少し気まずそうな顔をしたと思ったら、今日は暑いからねという一般人には理解できない異次元の論理を持ち出したので斬って別の店へ。せっかく最後に食い納めしようと思ったのに、糞兄のお陰で食いそびれた。やはりエジプトはおじさんに限る。若いのは欲が強くていかん。
アスワンは東岸にある街だが西側にもヌビアの村があり遺跡なども点在している。しばらく昼の白い日差しを受けて煌めいている青いナイルとそこに生す草、その奥にある乾いた村を見て走った。そこら中で水が飲め、飲み物を買える環境、あぁここはもうエジプトなんだな、と思う。あのスーダンで感じた渇望感はもうないかもしれない。そう思うとホッとする一方、なんとなく寂しい。
今日は踏み切り番の小屋の隣にテントを張らせてもらった。野菜を買い込んであったので、トマトソースパスタにした。あれ、久々の自炊。なんだか少し嬉しい。あぁ、緩やかなる一日なり。エジプトに入ってから朝夕は涼しい。
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