長い長いビザ延長申請を終えて宿に帰ると、イキのいい男が部屋にやってきた。ブジュンブラの看護学校に通っている学生だという。英語を話せるというだけで「やぁ」なんて気軽にやってくる姿勢は見習わなくてはならない。話す英語もめちゃくちゃでたまにわからないこともあるけど、それでもガンガン色んな質問をぶつけてくるから本当に恐れ入る。彼らの言語能力堪能な所以はここにある。どんどん使う。言語習得は本当にこれに限るのかもしれない。私なんか引っ込み思案だから、伝わらなかったらどうしようなんてビクビクしてしまう。これがいかんに決まっている。
さてそのイキのいい男が一通り喋って去り、静けさが戻ったと思っているとカムバック。
友達の標に何かくれないか?という。
ブルンジに入ってから時々若い男にそういう要求をされることがある。
日本人的な感覚では少し違和感を覚える。
出会って数分しかたっていない相手にそのような要求は日本人にはできまい。
彼は続ける。
Tシャツとか、、、
さっきあげたメールアドレスが友達の証だ。自転車で動いてるんだから持っているものは全部必要なもの。あげられるものは何もないよ。
と言って断ると、説明しはじめた。
ブルンジでは誰かが来たときに友達の証に何かを貰うのだという。
ウソツケ。
何かが欲しいだけだなぁ?
そうだ、折り紙があるから折り鶴でも作ってあげよう。といってその場をしのいだ。
旅人が出会う先々で人にTシャツをあげていたらどれだけの荷物を担がねばならぬか、想像しないところが憎めない。
そんなイキのいい男はどんな看護師になるのだろうか?
患者にTシャツねだるなよ。
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