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2013年11月8日金曜日

浜辺の土産売り

今日は40km弱の道を走って終わり。
Swakopmundの町へ到着。
ナミビア第二の街であるだけにやはり大きい。
だが高い建物はなく、白塗りやパステルカラーの落ち着いた色のドイツ風の建物が並んでいる。
さて、ウィリーが言っていた宿に向かう。
行っ聞いてみるが、私の思っていた宿とウィリーの指していた宿が別物だった。
ウィリーにしっかり宿の名前を聞いておくべきだった。
さすがにNS120は長めの滞在には使えない。
しかし宿のおかみさん曰く、すぐ近くに電気もシャワーも壊れているユースホステルがあるというので行ってみる。
何と城のような外観で、日本の高速道路わきの森にしばしばみられる、カップル達の秘密基地のようだ。
崩れかけた城だが。。。
入って値段を聞いてみると、なんと!NS20(200円くらい)。
アフリカに来て最安値のキャンプ場だ。
さっそくここに決めた。
正直私にとって水さえ出て、変な輩が入ってこなければどこだっていい。
その点南ア、ナミビアのキャンプ場はどこも立派過ぎる。
一区画がキャンピングカーが入れるようにとても広く、バーべキュースタンドがあり、電源があり、シャワーも温かい、バーも付いている。
そんなものはいらないから安くしてくれと言いたい。がオプションはそれがデフォルトだ。

ここはそれらが付いていないか、と思いきやキッチンは付いているし、温かいシャワーは使えるし、地面は砂地で寝心地いいし、泊まっている人たちは行商が多く、親切でフレンドリーだ。
最高の場所じゃないか。

宿所も決まり、遅い昼飯を買って海に早速行ってみる。

あぁ、いい香りだ。
鼻から思いっきりこの湿ってひんやりした海の香りを吸い込む。
乾燥して傷んだ鼻が喜んでいる。
太陽がてっぺんと水平線の間くらいに来ており、水面に光が躍って丁度美しい時間だった。
浜辺に座って行き交う人を眺めてぼんやりする。
今度海が見られるのはタンザニアあたりだろう。
しかし今度はインド洋だ。反対側の海。
寄り添って波打ち際の光の中を歩いていくカップル。

犬を連れた老人。
水際で赤ん坊をだっこし、その足を水につける父、それを見ている母。
際限なく寄せる波に興味津々で戯れる子供たち。
砂浜に座って愛をささやき合う恋人たち。
なんと平和な浜辺だろうか。
どこにだって人々の生活があり、平和な時間があるのだ。

そこへ、少し汚れた感じの男がやってきた。
金か!?と構えるが、どうやら土産物商らしい。
何でもこの辺で採れるマカラーニという硬いしかし少しばかり光を通す植物の実で作ったキーホルダーを売っていた。
一つNS50だという。
「この先まだまだ長いから土産はいらない」と言うと、
「大丈夫これは小さいし壊れないから」と言う。
いや、本当はお金を使いたくないというのが一番の理由なのだよ。君。
私の名前を聞いてきたので教えると、それをその土産に彫りはじめた。
「おいおい、俺は買わんぞ」と断るが、
それでも彼は「どうか援助してくれよ」と言う。
やはりこの時もこの援助と言う言葉に、ロッシュ・ピナーでシャワーを浴びさせてくれたおばちゃんの顔が浮かぶ。
ただで金をもらおうとはしていないから、いいじゃないか。
と思い直し、値段の交渉を始めた。
「NS50はいくらなんでも高すぎる」と言うと、
「NS30」と下がった。
この際どこまで下がるか試してみようと、
首を振って待っていると「NS20」まで来た。
それでも「これからの旅に必要ない」と言うと、
とうとう「NS10」まで下がった。
ほうそんなものか。と思って「それなら」と財布を見るが、コインもないし、NS10札もない。
あるのはNS20とNS100のみ。しまった。と思ったが、彼の必死さに「NS20」払ってしまった。
しかし後で他の商人に聞いたら「いくらなんでもNS10は安すぎだ」と言われてしまった。
NS20払っておいて正解だった。 
今ではザックに付けており、そこに生えている植物の実でできているというので結構気に入っている。

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