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2013年10月11日金曜日

色とりどりのキャンバスをゆく

Dwarskersbos → Elandsbaai → Lambert's Bay


Dwarskersbosは海沿いの町なので朝霧が立ち込め気温は15度くらいか。
海が見えなければ高原の朝さながらである。

洗濯ものが渇いていなかったので自転車の後ろに付けて出発。
道沿いには牛や羊がのんびりしていて、こっちまで漕ぐ足がのんびりしてきてしまう。




Noodkuilを過ぎたあたりにちょっとした急登があり、ギアを最も軽くして登るも息が上がる。

しばらく行くと左手の斜面に一面の黄色い花畑が広がり、そこを颯爽と下っていく爽快感。最高。

そしてElandsbaaiの入り口には目印のようなぽっこり岩山が。

町の入り口のT字路でどっちに行こうか迷っていると、車で通ったおじさんが近道を教えてくれた。
あそこは車は有料だが、自転車なら無料だ、はっはっはぁ。と。
Elandsbaaiの町は小さいがカラフルな家が並んでいた。
アフリカ系とカラードの町といった感じだ。
北と南があったのでもしかしたら分かれていたのかも。。。

ゲートのおばちゃんに挨拶して近道を行く。
確かにダートだが、轍は深くなく、ボコボコも少ない。

左に青い海と鉄道、走る道は赤黄土、右手にElandsbaai自然公園の白い砂丘が光っている。


草に隠れて入り口らしきものがあったので入ってみると、10分弱で最初の砂丘に登れる。
なんとサラサラな砂だろうか。

石英質の砂の一粒一粒が煌めき、そのために白く見えるようだ。
砂丘の向こう側に降り、砂丘越しに青い海を見てみる。
青と白のコントラストが美しい。

ふと水兵のの白地に青いラインのセーラー服もここから着想を得たのかもしれないな、と思った。

さて道に戻ってキコキコ漕ぐよ。
しばらくするとボコボコも増え、砂が吹き溜まってタイヤが取られ始める。
線路が近くを通っているので、列車を3回も目にした。
客車列車ではなく貨物車である。
非常に長く、300貨物を連ね、駆動車を前中後に3つ、全長3km、通り過ぎるのに3分かかるものだ。
積荷は砂利だ。

ボコボコと揺られる私に対し、それは線路の上をゆっくり滑るように過ぎていく。
平らって素晴らしい。

分岐をLambert's Bayにとるが、道は相変わらずよくはなく、進みは遅い。

湖のような河口を横断する。
その青空を映した水面で、薄いピンクのフラミンゴと白と黒のツルが餌をついばんだり休んでいた。


片足で休んでる!



今までの道でもたくさんの動物が轢かれて死んでいたが、ここでもフラミンゴが轢かれて死んでいた。
自転車の場合は、それらをじっくりと目に焼き付けて進めるのも一つの特徴かもしれない。
しかし今までにカメの道の横断はたくさん見たが轢かれているのは見たことがない。
カメのように遅く動いた方がよけてくれるから、リスクが少ないのだろう。
速ければいいというものでもないことがよくわかる。

結局砂丘やフラミンゴで時間を取ってしまったこと、道があまり良くなかったことなどで近道にはならなかったが、とても景色が良く、最高の道だった。
Lambert's Bayの町は海岸沿いにきれいな街が並び白人が住み、道路を挟んで内陸側に有色系が住んでいるようだった。
有色系の方は雑然としてはいるものの、子供たちが遊び危険な感じはしなかった。
久々に爆音で音楽をかけるやかましい車を見たので懐かしさを感じた。

南アのガソリンスタンドには長距離トラックの運ちゃんのために、たいていシャワーがついているので、テントで泊まるのにはよいということをどこかで聞いていたので町の外れにあるガソリンスタンドを今日の寝床に決めた。
スタンドのおじさんに、泊まってもいい?と聞くと、あっさりとOKが出た。
むしろ「どうしてそんなこと聞くの、いいでしょ」のような呆然とした顔をしていた。
そんなものなのか?
売店のおばちゃんにシャワーあるかな?と聞くと、あるけど水しか出ないよ、と言われたが、
私に選択肢などない。使わせてもらった。
気温の低いこの地域で水は冷たい。
しかもシャワーではなく、壁に穴が開いており、そこから水が溢れてくるから、浴びるのが難しかった。
でも水シャワーを浴びた後は体が頑張るから温かいんだよなぁ。



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